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阿蘇山 36年ぶりの爆発的な噴火

2016年10月8日 6:07
阿蘇山 36年ぶりの爆発的な噴火

 熊本県の阿蘇中岳で8日未明、36年ぶりの爆発的な噴火があり、九州の広い範囲で降灰が確認されている。気象庁は噴火警戒レベルを3に引き上げた。

 噴火の約40分後に阿蘇市内で撮影された映像では、車に大量の火山灰が降り積もっている様子が映っている。阿蘇市役所には付近の住民が避難してきている。

 気象庁によると8日午前1時46分、阿蘇山の中岳第一火口で噴火があった。1980年以来の爆発的な噴火で、大きな噴石が火口から1キロを超えて飛散した可能性があり、気象庁は噴火警戒レベルを3に引き上げた。

 気象庁は会見で、噴火直前に見られた地殻変動は止まっているとしながらも今後も、同じ規模の噴火の可能性はあるとして、火口から約2キロの範囲では大きな噴石の飛散や火砕流に警戒して立ち入らないよう呼びかけている。

 気象衛星の観測では、高さ1万1000メートルまで噴煙があがり、九州の広い範囲で火山灰が降っている。阿蘇山に近い場所では、車の運転が危険となるほど視界が悪くなっている。また火山灰は風で火口から北東方向に流され、朝にかけて、兵庫県にまで達し西日本の広い範囲で降灰に注意が必要。

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