富山大 “核”研究施設で個人情報など流出
富山大学の核融合関連の研究施設でパソコンがウイルス感染し、研究データなどが外部へ流出していたことが、大学などの調査でわかった。
富山大学などによると、大学の水素同位体科学研究センターの研究者のパソコン1台がウイルス感染していたことが、今年6月、外部からの指摘でわかった。感染したのは去年11月とみられ、感染がわかるまでに、東京電力福島第一原発の汚染水処理に関する研究成果や、学生など約1490人分の個人情報が流出したという。
この件を大学側は警察に相談していたが、関係機関や研究者らには知らせていなかった。流出した研究データについて富山大学は、「多くが学会などで公表済みで、秘匿性が高いものは含まれていない」としている。