２０２０年東京オリンピック・パラリンピックで、東京都の調査チームが提案した会場計画見直しの動きが加速している。小池都知事は１２日、ボートとカヌー会場の変更先となっている宮城県の村井知事と会談を行った。

　都の調査チームは、２０２０年大会のボートとカヌーの会場について、コスト削減などを理由に東京の「海の森水上競技場」から宮城県の「長沼ボート場」へ変更する案などを提案している。村井知事はこの提案を歓迎し、東日本大震災の仮設住宅を改修して選手の宿泊施設にする案などを小池知事にプレゼンした。

　村井知事「仮設住宅をリフォームしまして、今度はオリンピックの選手が使う。海の森よりは相当（コストを）安くできる自信は持っている」

　会談を終えて小池知事は、「思いを受け止めた上で総合的に判断したい」と述べた。

　小池知事「選択肢としての一つではありますが、思い入れは十分に受け止めた。実際に長沼に行って、今後どうするか可能性について自分の目で確かめたい」

　小池知事は１５日に宮城の「長沼ボート場」を視察するほか、１８日には、来日するＩＯＣ・国際オリンピック委員会のバッハ会長と会談し、意見交換する予定。