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クマに襲われ重傷…目撃相次ぎ捕獲へ 兵庫

2016年10月17日 20:49
クマに襲われ重傷…目撃相次ぎ捕獲へ 兵庫

 17日朝、兵庫県の男性が体長170センチのクマに襲われた。男性は頭を2回かまれるなど重傷。

 17日午前6時過ぎ、宍粟市一宮町能倉の路上で、「男性がクマに襲われている」と110番通報があった。襲われたのは近くに住む60歳の男性で、クマに頭を2回かまれたほか、左手首を骨折するけがをした。

 被害男性の兄「うわーという声で救急車呼んでくれって言ってそこまで上がってきて、顔からぼたぼた血が出て腕からも血が出ていた」

 男性は歩いていたところ、柿の木の根元のあたりにクマがいるのを見つけ、後ずさりしながら逃げたが追いつかれ、頭をかまれたという。男性を襲ったクマは体長170センチほどのツキノワグマとみられ、宍粟市や猟友会では付近にワナをしかけてクマの捕獲にのりだした。

 兵庫県によると県内のクマの生息数は今年、推定で940頭で、増加傾向にあり目撃情報が相次いでいる。そのため兵庫県では被害の拡大を懸念していて、来月15日から20年ぶりにツキノワグマの狩猟を一部解禁し、生息数の調整を図る考え。

 兵庫県森林動物研究センター・廣瀬泰徳さん「これから冬眠にむけてドングリを食べるわけですが、ドングリが少ない。そうなると、冬眠に備えることができないので、集落の近くに下りてきて、柿を食べてしまう」

 専門家は、えさになる柿の実を早めにとったり、クマに遭遇しないよう山の近くを歩くときは鈴を持ち歩いたりするなどの対策をすすめている。