太平洋戦争の激戦地 硫黄島で追悼式
太平洋戦争の激戦地のひとつ東京・小笠原村の硫黄島で20日、追悼式が行われた。
遺族代表「永遠なる平和の増進に、たゆまぬ努力を尽くして参ります」
追悼式は、30人の遺族が参加して行われた。硫黄島では、太平洋戦争末期に、本土防衛の拠点として1か月以上に及ぶ激戦が続き、日本軍の戦死者は約2万2000人にものぼった。遺族らは、日米両軍が取り合った摺鉢山の慰霊碑や、サウナのような暑さの中で傷病兵の治療が行われていた壕(ごう)などを訪れた。
兄を亡くした阿保翠さん(84)「(兄に)『来たよ』という感じですかね。体力がもつかどうか、やはり兄に対する思いは強いですから。体が元気な限り、続けていきたいと思っています」
曽祖父を亡くした池田雅子さん(39)「あんなに過酷な暑い環境の中で、本当にもう胸が詰まる思いでした。今ある平和を当たり前のことと思わずに、引き継いでいかなきゃいけない、守らなきゃいけない」