厚労省 メンチカツ製造業者に回収命じる
冷凍のメンチカツを食べた人が腸管出血性大腸菌(=O-157)による食中毒を起こしている問題で、厚生労働省は、このメンチカツを製造した業者に自主回収を命じるよう、11日、静岡県に通知した。
この問題は、静岡県沼津市の食品加工卸会社「タケフーズ」製造の冷凍メンチカツを食べた全国の40人以上がO-157による食中毒を起こしたもの。
静岡県の検査で、タケフーズで製造された冷凍メンチカツから見つかったO-157と食中毒の被害者から検出されたO-157が一致したという。
静岡県は工場に立ち入り調査を行い、製造ラインの汚染状況などを調べているほか、すでに一部の販売業者が自主回収を始めているが、厚労省は、被害拡大を防ぐには、製造業者による早急な自主回収が必要と判断し、静岡県に通知した。
静岡県によると、「タケフーズ」が製造している冷凍メンチカツは、少なくとも10社が別々の商品として全国で販売しているという。