ツルの死骸からA型インフル陽性反応 出水
日本一のツルの越冬地、鹿児島県出水市で、ツルのねぐらから毒性の強い高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出された問題で、18日に回収されたツルの死骸から、A型インフルエンザウイルスの陽性反応が出た。
鹿児島県によると、18日、出水市で回収された死んだナベヅル1羽を大学で検査した結果、A型インフルエンザウイルスの陽性反応が出たという。毒性の強い「高病原性」かどうかは数日中に判明する見通し。
ナベヅルが回収された場所は、高病原性のウイルスが検出されたねぐらの水から2・4キロほど離れているという。環境省は、ウイルスが見つかったそれぞれの場所から半径10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定し、警戒を強めている。
一方、高病原性のウイルスが検出された場所から半径3キロ圏内にある15の養鶏場に県が立ち入り検査を行ったところ、異常はなかったという。