新潟・糸魚川市で飲食店や住宅など少なくとも１４０棟以上を焼く火事があり、２２日午後６時現在も延焼中。

　現場は北陸新幹線も通るＪＲ糸魚川駅前の商店や住宅が密集する地域。警察によると、２２日午前１０時３０分ごろ、「中華料理店の厨房（ちゅうぼう）で煙が充満している」と、近くの住民から消防に通報があった。中華料理店から出た火は、周囲の飲食店や住宅など約１４０棟を焼き午後６時現在も炎上中。

　消防によると、この火事で１人が煙を吸って病院に搬送された他、１人が逃げる際に転倒し軽いケガをしている。糸魚川市は午後０時２０分に大町２丁目と本町の計２７３世帯、５８６人に避難勧告を出し、さらに、大町１丁目の９０世帯１５８人に避難勧告エリアを拡大した。近隣住民は近くの市民会館に避難している。東北電力によると大町と本町で約６００戸が停電しているという。

　この火災を受け新潟県は自衛隊に災害派遣要請をするとともに、糸魚川市に災害救助法を適用することを決めている。