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書いてOK!バナナの皮専用「バナペン」

2017年1月11日 21:23
書いてOK!バナナの皮専用「バナペン」

 「バナペン」という言葉がネット上で話題となりました。

 バナペンの見た目は、普通のペン。太字と細字で使い分けもできます。では、普通のペンと何が違うのか…?

 実はバナペンは「バナナの皮に文字を書き込むため」だけに作られた「バナナ専用ペン」なんです。

 違いは中身にあります。バナペンはインクの代わりに「お酢」が入っているんです。バナナの酸化作用を利用することによって、5分ほどかけて酢が皮に染み込み、徐々に文字が浮かび上がる仕組みです。お酢を使って皮に書き込むので、果肉に染み込んでも安心なんです。

 ネット上では「じわじわ出てくるのが面白い」「今までありそうでなかった」「バナナに字を書く時代がやってくるとは!」といった反応が見られました。

 バナペンを作ったのは文房具メーカーではなく、バナナやパイナップルでおなじみの「ドール」。2月に行われる東京マラソンのランナーを応援する「バナナメッセージキャンペーン」の一環として作ったということで、特許も取得しているんです。

 ドールは2008年の第2回東京マラソンから毎年、ランナーのためにバナナを提供していて、これまでに「東京マラソン専用バナナ」や、アスリートのために作られた「低糖度バナナ」などを提供してきました。

 バナペンを担当しているドールの大滝さんは「どうしたら、いつまでも飽きずに、バナナで楽しんでもらえるか」ということを考えているそうです。例えば子どもの遠足に持たせるバナナにメッセージを書くなど、「親子や友達同士でも楽しめるコミュニケーションとして使ってもらえれば」と話していました。

 実は、バナペンは単品での販売はしていないんです。東京メトロ・渋谷駅にある「ドール・バナナ自動販売機」でバナナ1本を買うと、バナペンが付いてきます。また、ドールのホームページでは、抽選でバナペンが当たるキャンペーンも行われています。

 ネットで話題になった直後から、自販機は盛況だそうで、「バナペン」欲しさにバナナを買っていく親子連れもいたそうです。バナペン付きのバナナは、2月28日までの限定販売だということです。(解説:デジタル編集チーム 小林整司編集長)