ベトナム訪問予定の両陛下、タイにも
来月末からベトナム訪問が予定されている天皇・皇后両陛下が、タイにも立ち寄られる方向となった。
菅官房長官は11日午前の会見で、天皇・皇后両陛下が「ベトナム訪問の帰途に、去年亡くなったタイのプミポン前国王の弔問のため、タイに立ち寄られる方向で調整を行う」と発表した。
宮内庁関係者によると、天皇・皇后両陛下は2月28日から3月5日までの予定で、ベトナムを初めて訪問されることが検討されている。
首都ハノイに3泊、中部の都市フエに2泊し、ハノイでは到着翌日に歓迎式典に臨んだ後、クアン国家主席と会見し、さらにホーチミン廟を訪れて供花されるほか、国家主席主催の晩さん会出席も予定されているという。
現地では在留邦人とも面会される予定。
11日の宮内庁の発表では、両陛下はさらに帰りにタイのバンコクに立ち寄り1泊ほどされる方向で調整することになった。
去年10月に亡くなったタイのプミポン前国王は、両陛下と50年以上にわたる親交があり、両陛下はこれまで深い弔意を表されてきたが、葬儀出席ではなく、弔問のためだけに外国を訪れるのは異例のこと。
両陛下は、バンコクの王宮に安置されているプミポン前国王のひつぎに花をたむけて記帳される予定で、ワチラロンコン新国王を含め王族と会うかどうかは、まだ決まっていないという。