新潟県十日町市の松之山温泉で１５日、夫婦円満を願う小正月の伝統行事「むこ投げ」が行われた。

　むこ投げは３００年以上の歴史がある小正月の伝統行事。今年参加したのは去年結婚した笠井将嗣さん・清美さん夫婦。埼玉県に住む夫の将嗣さんが松之山を好きになり何度も訪れていることが縁でむこ投げに参加した。

　大雪が降った会場のコンディションは上々。友人たちに担ぎ上げられ集落のお堂まで登ると、いよいよむこ投げが行われる。

　ふわふわの新雪が積もった斜面を転がり落ちると、妻の清美さんが優しく迎えた。

　妻・清美さん「一緒にこういう経験ができてとてもよかったと思います」

　夫・将嗣さん「お互いの考え方や気持ちを尊重して、幸せな家庭を築いていきたい」

　むこ投げのあとは墨塗りが行われ、参加した人たちは顔を真っ黒にしながら、無病息災を願っていた。