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福島第一原発2号機ロボット到達できず

2017年2月16日 18:42
福島第一原発2号機ロボット到達できず

 東京電力は、16日朝から、メルトダウンした福島第一原発2号機の圧力容器真下に初めて、調査ロボットを投入していたが、目的の場所に到達できなかったことが分かった。

 東京電力によると、調査ロボットの「サソリ」は16日朝、福島第一原発2号機の格納容器内部に投入された。しかし、堆積物が障害となったほか、放射線の影響で動きが低下し、目的としていた圧力容器の真下には到達できなかった。このため調査を中断し、ロボットのケーブルを切断して回収しないまま、格納容器内部に残したという。

 東京電力は、今回得られたデータを解析し、炉内の状況の解明につなげたいとしている。しかし、廃炉を進めるには欠かせない溶け落ちた核燃料「燃料デブリ」の状況を知るための圧力容器真下の最初の調査はできなかった。