東日本大震災から6年 日本中が鎮魂の祈り
死者・行方不明者1万8400人あまりを出した東日本大震災の発生から6年がたった。日本中が鎮魂の祈りに包まれた。
1万5893人の命が奪われた東日本大震災。今も、2553人の行方がわかっていない。(2017年3月10日時点)
おいを亡くした小笠原ミナさん(93)「(おいの)親子2人とも亡くなったのね。悔しかったんだろうなって思って」
今なお、癒えることのない悲しみ。被災3県では、およそ12万人の人々が避難生活を余儀なくされている。
仮設住宅で暮らす人「(自宅を)再建するのも難しいような状態なので、生活的にはかなり苦しいんですけれども」
原発事故の影響で、およそ8万人の人々が県内外での避難生活を強いられている福島県。浪江町に、久しぶりに墓参りに訪れた家族の姿があった。
浪江町に住んでいた畑中豊さん(55)「子供が戻ってくる地域にしない限り、なかなか厳しいと思いますね」
今月末から部分的に避難指示の解除が始まるものの、復興への道筋は不透明なまま。
震災から6度目を迎えた午後2時46分。各地でささげられた鎮魂の祈り。
忘れ得ぬ記憶とともに一歩ずつ前へ。新たな一年が始まる。