“特化”した専門店が人気 ガラス器販売する鞄メーカーに“塩”専門店や白髪染めも…
ユニークな商品や1つのサービスに特化した専門店が増えています。その理由を取材しました。
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8月に東京・台東区にオープンした「TSUCHIーYA 浅草合羽橋店」を訪れると、ワイングラスなどガラス製品ばかりが並んでいました。
実は、ガラスの器を取りそろえた専門店で、プロデュースしたのはランドセルやバッグなどの革製品を製造販売する土屋鞄です。店内では、伝統工芸品の江戸切子も販売されています。
TSUCHIーYA ブランドマネジャー・佐野洋光さん
「“長く使えるもの、長くものを愛す”みたいなところをコンセプトにしていますので、そういったところに共通する生活の中でのガラス器ということに目をつけて」
日本の伝統産業を応援しようと、切り子職人やガラス作家らの作品を販売しています。「丁寧な手作業による日本製のガラスの器の魅力を、世界に伝えていきたい」といいます。
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一方、東京・品川区にあるのは、定番の白からカラフルなものまで取りそろえる“塩”の専門店です。
店の代表は、食材によって合う塩も変わると話します。例えば、「十勝の塩」(1150円)は──
solco 田中園子代表
「これは、お肉、チーズ、豆腐とかそういうものにすごく合う」
一方、イカのしょうゆとブレンドした「塩田村のいしる塩」(1550円)は、「ゆで卵やサラダチキンに合う」と話してます。
solco 田中園子代表
「ステイホームの時間が増えたことがあるからか、おうちでお料理をじっくり、ゆっくり作ろうって方が増えた気がしますね」
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“利用者が増えている”というのは、白髪染めの専門店です。
CASACOLOR・小田急マルシェ玉川学園前店 佐藤美佳さん
「白髪って2週間ぐらいで、気になってくる方は気になってくるんですよね」
この白髪染めの専門店は、チェーン店で全国に108店舗を持ちます。白髪染めだけのため、一般的な美容室と比べて時間も短く、値段も安いといいます。利用客に来店した理由を聞いてみると――
利用客(40代)
「久しぶりに人と会ったりするから、さすがに白髪ぐらいは染めておこうかなと」
“新型コロナウイルスによる行動制限もなくなり、人と会う機会が増えたため”だと話していました。
一方、“白髪がかなり気になる”と話していた女性は――
利用客(50代)
「もう、だいぶ白髪になってきたんで、出歩くのもちょっと…みたいな」
ただ、白髪染めが終わると――
利用客(50代)
「ちゃんと染まって、よかったです。帽子で隠さなくはなると思います」
これまで買い物に行くときなどは、帽子が手放せなかったといいますが、帰るときは帽子をかぶらずに店を出て行きました。
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ピンポイントの専門店は、今後も注目されそうです。