【国際女性デー】非正規の約7割女性 低賃金と物価高で生活相談増加 今月20日に女性相談会実施へ

女性の弁護士や社会福祉士、介護士などが女性の困りごとの相談にのる「女性による女性のための相談会」が今月20日に開かれます。
「女性による女性のための相談会実行委員会」によりますと、相談会はコロナ禍の2021年に始まり今回は9回目で、40代から60代の女性を中心に、これまで882人が悩み相談に訪れたということです。かつて、コロナ禍の相談会では「雇い止め」など労働関連の悩み相談が多かった一方、近年は物価高による生活苦を訴える悩み相談が増えているといいます。
総務省統計局の労働力調査(2024年)によりますと、非正規職員の67.9%が女性でした。非正規職員は正規に比べて賃金が低く、実行委の竹信三恵子さんは、「女性のなかには自立した生活ができるまでの賃金がもらえない人が多数いる一方で、これまで『女性は結婚すればいい』などと言われてきたことが低賃金問題の解決を遅らせてきた」と指摘。近年は急速な物価高を背景に、フードバンクに通うなど「食べられない」ほどに生活困窮する女性が増えてきているといいます。
実行委は悩みを解決するためのセーフティネットは必ずあり、それを知るために「まずはつながることが重要だ」と呼びかけています。相談会では、食品や生理用品、衣類などの配布があるほか、無料のカフェも利用できるということです。
相談会は今月20日午前11時~午後7時まで、東京都豊島区のIKE・Bizとしま産業振興プラザ(東京都豊島区西池袋2-37-4)で行われます。