日本の伝統構法で…職人技術継承の「塾生」、町営住宅を建築 群馬
若手の大工が減少する中、大工の技術を継承していくための「塾」があります。群馬県神流町ではこの「塾」で学ぶ大工の見習いたちが学んだ日本の伝統的な木造構法で町営住宅の建築にあたっています。
コンコンと音が鳴り響く住宅の建築現場で作業する職人たち。神流町の町営住宅を建てているのは、大工の見習いたち20人です。接着剤や金具を使わず、木材を組み合わせる日本の伝統的な「木造構法」。20人はこうした技術を使える職人の減少を危惧して立ち上げられた「大工志塾」の生徒でもあるのです。
生徒たちは、3年間かけて伝統工法を学びます。その集大成として、町営住宅を設計するところから棟上げまでを自分たちの力で行っていくということです。
大工志塾の生徒
「2週間(木を)刻んで筋肉痛とかあったが、1棟建つとなると感慨深い」
町営住宅は、棟上げ後に地元工務店などが残りの工程を行い、ことし末頃の完成を予定しているということです。