青森県内最古のラッセル車 この冬も現役
本格的な雪のシーズンを前に、青森県内で最も古い昭和初期に製造されたラッセル車の試運転が弘南鉄道で行われ、製造から89年たったこの冬も現役で弘前と黒石の間を除雪する。
試運転を行ったのは、弘南鉄道弘南線のラッセル車。黒石駅のホームで線路の雪をかき出す「フランジャー」や、雪を両脇にはね飛ばす「ウイング」の動作を確認した。弘南線のラッセル車は、1929年昭和4年に製造された県内で最も古いもので、現役で活躍しているのは全国でも珍しいという。
ラッセル車を押す機関車は、さらに古い1923年大正12年に製造されたこちらも県内最古のもの。弘前駅までまだ線路に雪はないが、試運転したラッセル車は各駅に停車しながらポイントの切り替えや停車位置などを確認していた。
弘南鉄道、成田敏常務「ラッセル車の試運転の時に、ことしの冬が始まったなと思っています。ラッセル車自体もけっこう古いけれども、できる限り現役を続けていただきたいと願っています」
弘南鉄道では、乗務員などの訓練をさらに重ね、本格的な雪に備える。