“朝活を仲間と…”どんなメリットが?
世の中で議論を呼んでいる話題について、意見を聞く「opinions」。今回の話題は「朝活していますか?」。“複業”研究家として活躍している西村創一朗氏に聞いた。
調査会社が1万人を対象に朝の時間の過ごし方についてアンケート行った。朝の早い時間帯に起きて、趣味や勉強、運動などの“朝活”について尋ねたところ、約4割が朝活をしていると答えた。ネット上では「朝のカフェで異業種交流、名刺も仕事も増えた」「残業代わりに早朝出社、これって朝活?」「モーニング食べながら宅建勉強で合格した」などの声が聞かれた。
――西村さんは、実際に朝活に取り組んでいるそうですが、こうした調査結果をどうみていますか。
4割という数字にはすごく驚きました。この1~2年、朝活がブームになっていて、僕自身も3年前までは完全に“夜型人間”で、深夜1時、2時に寝て、朝7時ぐらいに起きると。なんか1日をうまく使いこなせてなかったんですけど、ある人と出会って、23時に寝て5時に起きるという生活をかれこれ3年続けています。
朝型生活に切り替えると、時間の使い方がすごくシャープになって、夜3時間かかっていたことが、朝だと1時間でできるようになったりを経験して、もっと朝を有効に使える人を増やそうと、彼と一緒に渋谷で朝活するコミュニティー「朝渋」を立ち上げてまして…
――それでは詳しく聞く前に、フリップをお願いします。
まさに『朝時間は、ゴールデンタイム!!』と。やっぱり朝活をしたいなとは思っていても、なかなか夜型生活から朝方生活に変えるというのは結構難しいものがあります。「今日朝早く起きるぞ」と思っても、夜遅くに飲み会が入ってしまったら、夜型生活に戻ったりとかいう中で、仲間と一緒に、朝起きて同じ場所に集まって、勉強したりというようなコミュニティー型をつくるということで「朝渋」を立ち上げて、すでに200人以上のメンバーがいたり、あるいは年間50回、朝7時半からスタートする著者と語るイベントなどを開催して、3000人以上が参加していたり、朝活の熱気の高まりを感じています。
――どういった声が聞かれますか?
日々、目の前のやらなきゃいけないことをこなすだけで精いっぱいだったのが、朝時間をつくって、自分がやりたいことをできると。
――余裕が生まれるということですね。
そうですね、朝は何かに追われるというよりは自分でスケジュールをコントロールできるじゃないですか。そんな中で、自分さえ起きられれば、全部自由にコントロールができるので。
――仲間をつくって習慣化するという感じなんですね。
そうですね。
■西村創一朗氏プロフィル
複業研究家。「二兎を追い、二兎を得られる世の中を創る」――会社を経営しながら、ベンチャー企業の会社員、NPOの理事も務めるなど、複業を実践している。大学1年の時に子供を授かり、学業や仕事と家庭を両立させる生活を経験。「キャリアも子育てもあきらめない」社会を作るには、個人だけでなく、企業の意識変革が必要と独立。男性・女性、主業・副業にとらわれない“複業”促進の考えに立ち、働き方改革の専門家として個人・企業・政府向けにコンサルティングも行っている。
【the SOCIAL opinionsより】