明治天皇が果たした役割とは 研究家が議論
今年は明治維新から150年の節目の年。23日夜の「深層NEWS」では、歴史研究家2人が、明治維新とその後の時代に明治天皇が果たした役割を議論した。
近現代史研究者・辻田真佐憲氏「明治天皇は天皇になったときはまだ10代で、子供なので、何か政治的な動きをしたというわけではないんですが、いろんな人たちが次々に出てくるという中で、我々がいま“明治”という時代を意識して、そこで大きな変革があった、近代化があった、ということを認識できるのは、明治天皇が長い間存在していた、シンボルとして極めて重要な存在であって、たとえば途中で代わったりとか、何か問題が起きたりしていると、もしかして我々の時代の認識自体が変わっている」
また、尚美学園大学講師の門松秀樹氏は、天皇に求められる君主像が明治時代の前半と後半で変わったにもかかわらず、柔軟に対応して明治という時代を支える重要な柱だったと述べた。