看護師試験 外国人に立ちはだかる言葉の壁
今年4月から施行される改正出入国管理法で、受け入れが拡大される外国人労働者。東南アジア諸国からやってきた「看護師候補生」を取材すると、日本の「ある壁」が見えてきた。
新潟県の病院で働く東南アジアの若者たち。日本で看護師の資格を取ることを目指している。医療分野では人手不足が心配されていて、2008年から日本は東南アジア諸国の看護師候補生を受け入れてきた。しかし、資格取得を阻む“ある壁”が…
ベトナム看護師候補生「じゅっちゅうはっきゅう」
日本語の先生「ううん、十中八九(じゅっちゅうはっく)」「相対的欠格事由、日本人でも難しいよね」
看護師の試験問題には難しい漢字や表現が出てくることから、言葉の壁が看護師資格への道を阻んでいるのだ。
過去の合格率をみると、受験者全体では9割が合格するのに対し、外国人受験者の合格率ははるかに下回る。
インドネシア出身のブルハンさん。日本に憧れ4年前に来日した。自国では既に看護師として働いていた経験があるが、試験ではこれまで3回不合格だった。候補生として受験できるのは最大4回までなので残されたチャンスはあと1回だ。
ブルハンさん「来年は最後みたいね、私。受かるかどうかはまだわからない」
日本の文化や言葉を学び、資格取得を目指して頑張ってきたブルハンさん。合格したらまずは家族に知らせたいという。試験は来月17日。まさに今がラストスパートだ。
ブルハンさん「日本で看護師になりたい。看護師になりたいです」
東南アジアからこれまでに約1300人の看護師候補生が来日、過去10年で看護師試験に合格したのは344人だ。
【the SOCIAL viewより】