春の訪れ告げるシロウオ漁始まる 天草市
熊本県天草地方の春の風物詩、シロウオ漁が天草市で始まった。
シロウオはハゼ科の体長5センチほどの半透明の魚で、シラウオ科のシラウオとは別の魚。漁はシロウオが産卵のために河口を遡上(そじょう)するこの時期に行われていて、天草市の大宮地川では、9人がシロウオ漁を行っている。
魚を呼び込むための仕切り網の奥に2メートル四方の四つ手網を川底に沈めて、シロウオが網の上を通るときに一気に引き上げる。引き上げた網には半透明のシロウオが飛び跳ねていて、漁師は、ざるで手際よくすくってバケツに入れていた。漁は3月いっぱいまで続き、市場や鮮魚店などに出荷される。