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日本人は魚より肉?釣りで知る「魚の底力」

2019年1月15日 15:48
日本人は魚より肉?釣りで知る「魚の底力」

世の中で議論を呼んでいる話題について、ゲストに意見を聞く「opinions」。今回の話題は「日本人、魚より肉」。「釣りを通して地域の魅力を発信」する中川めぐみさんに聞いた。

水産庁の水産白書によると、我が国における食用魚介類の1人当たりの消費量は2001年度をピークに減少を続けている。40.2キロだった魚介類の消費量は、2016年度には24.6キロと、4割近く減少している。

一方、食用肉の消費量は年々伸び続けていて、2011年度には魚介類の消費量を抜いている。背景には、高齢化の進行やダイエット志向などもあると考えられている。ネット上では、「やっぱり魚より肉」「魚は骨が面倒」「初セリのマグロは食べたかった」という声が聞かれた。


――中川さん、いかがでしょう。フリップをお願いします。

『人生最高のアジフライ』と書きました。私自身も昔は、魚よりも肉食派で、ほとんど週に6~7日の割合で肉を食べていたんですが、6年前に釣りを始めてくらいから、魚のおいしさの底力を知ったというのがありました。その中でもそれを感じさせてくれたのが、この『人生最高のアジフライ』です。


――どんな思い出がこのアジフライにつまってるんですか。

実は東京湾とかでもおいしいアジはいっぱいいて、黄金アジといわれるような根付きの脂がのったアジ(回遊しないアジ)がいっぱい釣れるんです。釣りたての魚というと新鮮で、お刺身というイメージがもちろんあるんですけど、実は釣りたての魚は身が生きていて、水分をいっぱい含んでいるので、熱を加えると「ボワワワ」っと膨らむんです。それがフライになって衣をまとっていると、水分が逃げないので、食べたときにふわふわの感覚と、その後そこから「ジュワワッ」っとうまみが噴き出してきて、今まで食べたことがあるアジフライの概念を覆すぐらいのおいしさがあるんです。


――これをみんなに知ってもらいたいという思いが今の活動にあるんですか。

そうですね。これはアジフライですが、他にも肝がいっぱい入ったカワハギとか、身近だけど実はみんなが知らないような食べ方をすることによって、たくさんできるプランを用意しているので、ぜひ見ていただけたらと思います。


――魚の魅力をもっと知ってほしいということですね。

そうですね。



【中川めぐみさんプロフィル】
釣りアンバサダー兼ツッテ編集長。GREEに在職時、ゲーム以外の新規事業を考える部署に配属。大ヒットゲーム「釣り★スタ」から連想して、釣りを地域振興事業に生かせないかと考案。市場調査をしているうちに、釣りにはまってしまい、電通、ビズリーチを経て、ついには2018年、「釣りアンバサダー」として独立。釣りからはじめる様々な体験情報をお届けするウェブメディア「ツッテ」をスタートした。釣りを通した「地域の当事者としての魅力」を届けている。


【the SOCIAL opinionsより】