“映える“ボトル入り飲料 魚介類入りも…
原宿のカフェで人気の、ボトルに入った彩り鮮やかなジュースなど、見た目が映えるボトル入り飲料が、今、次々と登場している。さらには、ドリンクではなく、旬の魚介類が入ったボトルも。地元の、新たな人気グルメになっているという。
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いつ来ても「かわいい」に出会える町、東京・原宿。
去年の年末にオープンしたばかりのカフェで、3割以上のお客さんが注文するという人気の商品が、平べったいボトルに入った、まるで化粧品のような見た目の商品。
中に入っている液体の正体はなんと、イチゴのピューレの上から、牛乳を注ぐフレッシュジュース。
ボトルをふって混ぜあわせ、ストローをさしていただく。この商品の狙いは、ずばり、“SNS映え”。
Cafe no.原宿店・運営 新井研史課長「写真を撮るのが前提になりますから。かわいい、これが一番重要なところです」
中学生「インスタとかにあげます。かわいい」
20代「いいねがつくように頑張ります」
学生から20代の女性を中心に、注文が多いという。
そして、実は今、かわいいボトルに入ったSNS映え間違いなしの「ドリンク」が次々と登場。原宿駅の周辺だけでも、5店舗で新商品の販売を開始している。(every.調べ)
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その広がりは、原宿のすぐ近く、洗練された大人の町代官山にも及んでいる。
チョコレートの専門店で今年4月から販売を開始したのが、瓶に入ったレモン、ブルーベリー、ピスタチオの三つのフレーバーの、なんともカラフルなシェイク。
カヌレをトッピングしたり、SNS映えを意識しながらも、口に入れた瞬間、チョコレートの風味が香る少し大人な「ボトルドリンク」。
さらに、飲み終わったあとも別の楽しみ方ができるという。
HIーCACAO CHOCOLATE STAND・平嶋千秋さん「ドライフラワーだったり、そういうものをさすような」
例えば、お花を入れて花瓶代わりにしたり、シャンプーなどを詰め替えて、ちょっとエコな使い方もできる。
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女性を中心に、今、流行の兆しを見せている「ボトルドリンク」。みちのく・岩手では、あるものを瓶に詰めた商品が話題となっている。
それが、陸の海の幸などを牛乳瓶ひとつひとつにふんだんに詰め込こんだ「瓶ドン」。その鮮やかさは、例えるならば、“海の宝箱”。
その名前の由来は、食べ方を知ればすぐ納得。ほっかほかのご飯の上に“瓶”に入った食材をのせて“丼”にして食べることから“瓶ドン”と名付けたという。
現在市内の10店舗以上で、食事のメニューとして、この「瓶ドン」を販売している。
アイデアが生まれたきっかけは、牛乳瓶に生ウニを詰めた「瓶ウニ」。この地域に昔からある商品だが、ウニが夏しかとれず、年間を通して販売できないこと、さらにほかにも、三陸の海の幸が豊富にあるためウニにこだわらず、岩手のおいしいものを瓶にドンドン詰め込むこの「瓶ドン」にいきついたという。
そして去年10月に販売を開始したところ、観光客などがSNSで次々と拡散。美しすぎる「瓶グルメ」と話題になった。
そして今では、地元の人も食べに来るほど人気だという。
第2弾の商品の販売も進めているという「瓶ドン」。新たなご当地グルメとして定着させていきたいという。