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レオパレス21“施工不良”発表から1か月

2019年3月7日 20:54
レオパレス21“施工不良”発表から1か月

賃貸アパート大手・レオパレス21が、1000棟を超える建物の施工不良を公表してから7日で1か月がたった。入居者やオーナーたちにもたらす影響の深刻さが徐々に明らかになっている。

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埼玉県和光市にあるアパートでは7日、住人の男性が段ボールを組み立てていた。

住人の男性(27)「3月10日に引っ越すので準備をしないと間に合わない」

男性が住んでいるのはレオパレス21のアパート。

住人の男性(27)「まさか住んでる物件が耐火性を満たしていない物件とは」

レオパレス21が、全国1324棟の建物について施工不良を公表してから、7日でちょうど1か月。

このうち、天井の防火性能を満たしていないアパートに住む7782人が、引っ越しを余儀なくされている。和光市で引っ越しの準備をしていた男性もその一人。レオパレスへの不信感もあり、今後は別の会社の物件に住むことにしたという。

住人の男性(27)「急きょ引っ越しさせられるということで、物件を探すのも大変だった。憤りというか…」

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この問題に振り回されているのは、住民だけではない。

施工不良の可能性ある物件のオーナー「2月の報道を見たときにびっくりして、これはうちの物件が対象だわと思って」

こう話すのは、6600万円のローンを組んでレオパレスのアパートを建てたオーナーの女性。

レオパレス側は女性に対し、施工不良の物件にあたる可能性が高く、調査のために、今いる7部屋の住人の引っ越しを求めているという。

施工不良の可能性ある物件のオーナー「入居者があって成り立つ経営なので、今までは何とか入っていてくれていた。建物をちゃんと建てていないというのは論外だと思います」

さらに、女性が見せてくれたのは、契約書。入居者の数に関わらず、レオパレスが家賃を保証する契約なので、38万円あまりが毎月支払われている。しかし…

施工不良の可能性ある物件のオーナー「当初から6~7万ぐらいは安くなっていますね」

支払われる金額は当初、原則として2年ごとに3%ずつ上げる契約だったが、更新する度に引き下げられたという。

施工不良の可能性ある物件のオーナー「(家賃収入は)一度も上がったことはなく、逆に2~3回下げた記憶があります」

そんな中、新たに明らかになった今回の施工不良問題。

施工不良の可能性ある物件のオーナー「ローンを返さなくてはならない。2100万円くらいあるんです」

レオパレスの経営悪化により、ローンだけが残ってしまうのではないかと心配している。

施工不良の可能性ある物件のオーナー「(建物を)直してもらえるのか、それだけですね。計画がちゃんとしているのであれば、こちらも少しは安心なんですけど」

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波紋が広がるレオパレスの問題。日本テレビは、2012年にアパートオーナーとの裁判に対応するために作成されたレオパレスの内部文書を入手した。

「当社の一番の懸念は、現時点で『レオパレスが建築基準法違反』という記録が残ること」

一連の問題で、レオパレスが建築基準法の違反の疑いがある施工不良を公表したのは去年のことだったが、入手した内部文書の中で、レオパレスの顧問弁護士は…

「瑕疵(かし)(=施工不良)について、完全にふたをすることは不可能である」「修繕については、今後プロジェクトを組んで対応すべき」

7年前の時点で、すでに違法性が指摘されていた。レオパレスは日本テレビの取材に対し、「当時は違法性がないと判断し、修繕しなかった」とコメントしているが、結果的に、問題は放置されることになった。

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レオパレス側が引っ越しの期限としている今月末まで3週間あまり。現役社員は、オーナーへの説明の中でも悲痛な思いをにじませていた。

レオパレス21社員「(施工不良は)我々の全面的に100%詐欺です。我々レオパレスの。詐欺会社って言われてもおかしくないことをしているので、誠心誠意対応させていただきますし、対応したいんですけども、本当の気持ち的には我々もレオパレスに裏切られたなと思っているんですよ、正直」(オーナー提供の音声)

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国土交通省は、レオパレスに対し、一連の問題の原因究明を求めるとともに、今年の夏までに施工不良が判明した物件の改修を完了させるよう求めている。