東日本大震災 岩手「逃げる」決意刻む石碑
東日本大震災から8年。11日は、岩手、宮城、福島の現状を伝える。岩手県釜石市では、区画整理が進み民家が建ち始めている。岩手県の死者行方不明者は、関連死を含め6255人となった。
「釜石祈りのパーク」は8年前、この場所にあった鵜住居地区防災センターに避難した162人が津波で亡くなった。先程、献花と除幕式が行われた。石碑に刻まれた4つの言葉。「備える」、「逃げる」、「戻らない」、そして「語り継ぐ」。ここは、慰霊の場でもあり、誓いの場でもある。
奥にあるのは、今年秋のラグビーワールドカップのスタジアム。8年前、あの場所にあった小中学校の子供たちが、高台を目指して率先して避難し、一人の死者も出なかった。その跡地での大会を機に、復興を加速させたいという願いがある。
祈りのパークの隣に完成した新しい鵜住居駅。津波で流された鉄道も、いよいよ今月23日に復旧する。
被災地では、大規模な公共工事は進んだ。しかし、日常生活を取り戻す身近なサポートはまだまだ必要。