東日本大震災“爪痕”消防庁舎解体へ 閖上
東日本大震災で被災した宮城県名取市の消防出張所の庁舎の解体工事が始まった。
大津波に耐えた鉄筋コンクリート2階建ての庁舎は解体用の足場が組まれ、12日朝から重機による壁の取り壊しが始まった。
名取市消防署の旧閖上出張所では震災当時、地区住民の避難誘導を行っていた消防隊員3人が殉職した。
この地区は、これから工業用地として区画整理事業を行うことが決まっているため、庁舎を解体することになった。これで、震災の爪痕を残す閖上地区で最後の公共施設が取り壊されることになる。