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7000万円“日本語学校”が留学費を詐取

2019年3月26日 19:05
7000万円“日本語学校”が留学費を詐取

ベトナム人学生が、日本語学校を名乗る会社に対し、留学費用として金を送った後、連絡がとれなくなったと訴えている。だまし取られた金額はおよそ7000万円。取材を進めると、この会社のデタラメな実態が次々と浮かび上がってきた。

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切実な被害を訴えたのは、ベトナムの留学仲介業者。

ベトナム・留学仲介業者「私たちはだまされました」

日本に留学を希望するベトナム人の学生およそ70人が、日本円にして総額およそ7000万円をだまし取られたと訴えている。

怒りの矛先は、東京にある“日本語学校”を名乗るある会社。ベトナムの留学仲介業者は、留学を希望する学生にこの“日本語学校”を紹介。学生らは“日本語学校”に学費を振り込んだり、来日して、直接お金を渡したりしたということだが、現在、学校側と連絡がつかないという。

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実は、この“日本語学校”のホームページを調べると、いくつもの“不審な点”が見つかった。

「学校紹介」のページには、「保護者が持ち帰ることができる詳細でカラフルな案内を含めます。」という不自然な日本語。

「クラス内の活動」ページには、「ビンの中にある豆の数を推測するなど、各(おのおの)の問題を解きます。」という謎めいた学習方法。また、「進路指導」や「就職指導」に書かれた内容は、ほぼ一言一句、別の学校のホームページと同じ文章だった。

一方、ホームページには、教職員の顔写真が掲載されている。日本テレビは、「加藤キユミ」と紹介されていた女性に接触。実際に、会うことができた。

Q.(HPの学校と)関係ある?

「全くございません。写真自身は私ですけど、名前は異なってますね」

実は、この女性は、この学校とは全く関係がない都内の日本語学校の校長で、名前は加藤キユミではなく、小林妙子さん。

国書日本語学校・小林妙子校長「別の学校さんから『あなたの肖像(写真)が出てるよ』って連絡があって、我々、急いで見たんですけど」

Q.見覚えのある先生は載っている?

国書日本語学校・小林妙子校長「複数の人間がうちの学校の教師です」

他の教職員の写真も無断で使われていて、名前は全て書き換えられているという。

国書日本語学校・小林妙子校長「(この学校に)電話をかけました。でも応答がない。メールアドレスに消してくれと依頼したんだけれども、全然、それにも反応がない。私たちのためというよりもベトナムの学生のために許せないです」

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日本人から見れば、ずさんなホームページ。しかし、日本語に慣れていないベトナムの人から見ると…

ベトナム・留学仲介業者「宣伝の仕方がうまいです。みんな、この学校を信用していました」

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この学校は存在するのだろうか。ホームページに書かれた住所に行ってみると、そこには、学校名が書かれた看板。さらに、室内には、学習机なども置かれていた。

ところが、近所の人は…

近所の人「部屋の中は空き家というか、がらっとしている感じ」

近所の人「留学生っぽい人をそこまで見た記憶はないです」

授業はおろか、人の出入りもほとんどないという。ベトナムの留学仲介業者は現在、ベトナムの警察当局に相談しているという。