京王観光がJRに過少支払い 不正6千万円
京王電鉄の子会社「京王観光」が、JRに料金を少なく支払う不正を繰り返していた問題で、不正の金額が6000万円にのぼることがわかった。
京王観光は、JR各社から乗車券などの販売を委託されていたが、団体旅行の乗客の数を実際より少なく偽るなどしてJRに支払う料金を少なくし、差額を支店の利益として計上する不正を繰り返していた。
京王観光は25日、不正の金額が約6000万円にのぼることを発表した。不正には当時の大阪地区の支店長を含む12人が関与し、うち4人が計230万円を個人的に着服していたという。背景として、大阪地区の支店が東京に営業成績で負けたくないと考える風土があったなどとしている。
一方、JR各社は、京王観光への販売委託を取りやめ、計1億8000万円の損害賠償を請求した。