大嘗祭で用いる米 栃木県産と京都府産に
13日、皇居の宮中三殿で、今年11月の大嘗祭(だいじょうさい)で用いる米の産地を決めるための儀式、「斎田点定の儀」が行われた。産地は、栃木県と京都府に決まった。
「斎田点定の儀」は、今年11月の大嘗祭で用いる米を育てる都道府県を決めるため、「亀卜(きぼく)」と呼ばれる占いを行う儀式。13日午前10時から掌典職の職員により宮中三殿の神殿前で行われた。
「亀卜」は、亀の甲羅を加工した「亀甲」を火であぶり、ヒビの入り具合から神意を問うとされる占い。「亀卜」の結果に基づき、米の産地となる2つの都道府県を天皇陛下が決定され、宮内庁は、悠紀(ゆき)地方と呼ばれる東日本の産地は栃木県、主基(すき)地方と呼ばれる西日本の産地は京都府に決まったと発表した。
今後、宮内庁は栃木県と京都府と相談しながら、農業団体からの推薦を受けて、米を育てる水田を決めることになる。