ステージ4のがんも…彼がリングで闘う理由
格闘家の高須将大さんは、24歳の時、肝臓に約10センチのがんが見つかりました。手術で摘出しますが、その後再発。肺にも転移していてステージ4のがんと診断されました。
高須さん「肝臓がんとネットで検索したけど、5年生存率とか予後何年とかいっぱい書いてあって、調べられなかったんですよね、怖くて」「5年も生きられないと思った時、5年のうちにあと1試合出てやろうと思ってたくらい、これ以上熱くなれるものはないので――自分の生きがいです、格闘技は」
腫瘍が見つかってから2年間、2度にわたる開腹手術や抗がん剤などの化学療法によって、がんは全て取り除かれ、現在は経過観察中だといいます。
高須さんがやっているのは打撃と寝技を組み合わせたMMAという格闘技です。医師と相談しながら治療中もずっと練習を続けてきました。
高須さん「がん=死みたいな感じのイメージがあると思うけど、そこを壊したくて、逆に元気でいてやろうかなと思い、格闘技ばかりやっていました」
周囲に気を遣われるのを嫌い、がんを患ったことをしばらく隠していましたが、今はあえてその経験を公表して試合に出場しています。
高須さん「同じがん患者の人に勇気とか与えられるような存在になりたくて、治る病気だと思っているので、がんになったからと言って、落ち込んだりとかしてもらいたくないという思いがある」「格闘技を通してそういうことを伝えていきたい」
2019年5月、治療を終えてから、初めての試合で勝利した高須さん。病気になっても人生は続くことを闘って証明していきます。
【the SOCIAL lifeより】