原発事故を想定した避難訓練 茨城・東海村
東海第二原発がある茨城・東海村が24日、原発事故を想定して、地元の小学生なども参加しての大規模な避難訓練を行った。
24日の訓練には東海村の職員や住民ら約500人が参加し、東海第二原発で原子炉の冷却ができなくなり、国が全面緊急事態を宣言するという想定で行われた。
今回の訓練では、村内にある2つの小学校から6年生の児童80人がバスに分乗して避難を開始。80キロ先のつくばみらい市に向かった。東海村の避難訓練で小学生が参加するのは初めてのこと。
避難先では、駆けつけた保護者に確認を取り、児童を保護者に引き渡すまでの一連の流れを確認した。
参加者「こういうことが起こったらここに逃げた方がいいということがわかりました」「(実際は)渋滞するんだろうなと思いました。今回は平日で車が渋滞していなくてスムーズに来られましたけど」
東海第二原発は今年2月、事業者である日本原電が再稼働を目指す考えを明らかにしているが、30キロ圏内の人口が94万人と国内の原発で最も多く、避難計画などで依然、課題が多く残っている。