堤防決壊でハウスが浸水 花農家に“打撃”出荷の最盛期のはずが…
6月に記録的な大雨に見舞われた北海道旭川市。市内を流れるぺーパン川の堤防が決壊し、あふれ出した水が農地に流れ込みました。花農家のハウスの周囲には茶色の水があふれていました。
それから1か月。今が出荷の最盛期のはずですが、ハウスの中は土が見え、花はありません。
毎年4万本以上のスターチスという花を収穫していた旭川市の農家は…
北海道旭川市の農家 柏木則行さん
「今年は最初から生育状況もよくて、これはきっといいぞって話していたんだよね。悔しいの一言だね、本当に悔しいわ」
実はぺーパン川では、4年前にも大雨で堤防が決壊し、広い範囲が浸水しました。北海道は堤防を新設するなど、改修工事を進めていました。
旭川建設管理部などによりますと、今回被害にあった場所でも、川の流れをかえる工事が行われていました。そのさなか、大雨で堤防が決壊、工事現場に流れ込んだ水があふれて、農地が浸水したとみられています。
北海道は現在、工事との関連などを調べています。復旧には2000万円を超える可能性があるといい、旭川市は被害の支援について、北海道と連携して対応したいとしています。