陛下、令和初“終戦の日”に平和への願い
令和になって初めての終戦の日となる15日、全国戦没者追悼式が開かれ、天皇陛下は「深い反省の上に立って」という表現を使い、戦争が繰り返されないことを願った言葉を述べられた。
正午に1分間の黙とうがささげられ、犠牲となった約310万人に哀悼の意が表された。
天皇陛下「戦後の長きにわたる平和な歳月に思いを致しつつ、ここに過去を顧み、深い反省の上に立って、再び戦争の惨禍が繰り返されぬことを切に願い、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し全国民と共に心から追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」
戦後生まれの陛下は、上皇さまが在位中に述べられた「先の大戦に対する深い反省」という言葉を引き継ぎ、平和への願いを込められた。
父親が戦死 参列した女性(77)「(陛下のお言葉)ご立派でしたよ。ちゃんと上皇さまの後を引き継いで、さらに新たなお言葉で、すばらしいと思いました」
祖父が硫黄島で戦死 参列した女性(56)「新しい時代にはなりましたけれども、戦争という記憶をいつまでも忘れてはいけないなという気持ちを新たにしました」
参列者のうち戦没者の配偶者は5人で、戦後生まれは初めて全体の3割を超えた。