北海道地震 まだ大量の土砂…復旧は道半ば
44人が亡くなった北海道地震から6日で1年。北海道厚真町から藤井貴彦キャスターが伝える。
この地区では、19人の方が亡くなり、みなさんが生活していた場所に献花台が設置された。その後ろには多くの人の命を奪った、土砂災害の跡が広がっている。
緑の木々が生い茂っていた山は、茶色の山肌がむきだしとなり、今は、コンクリートを格子状に固め置くために、ロープ1本を使って作業する方の姿もみられた。一方で全面に草を植生させる補強工事も行われている。
6日、こちらの献花台では多くの人が静かに手を合わせる姿が見られた。
「安らかに眠ってくださいってそれだけしかないですよ。1年たっても気持ちの整理もつかない、落ち着かないというのが現状だろうと思う」
住む家を失い、仮設住宅で生活している方も多くいる中で、その入居期限もあと1年となった。後ろの山肌をみても復旧は道半ば。
今年、財政規模70億円の厚真町には、現在11億円のふるさと納税が集まったという。目に見える被害を、私たち一人一人の目に見えない支援で支えられないか、ほかにも支援の道はまだあると思う。