板橋区など、堤防と陸上競技場を連絡通路でつなぐ計画 水害時の避難場所
東京の板橋区などは、荒川の堤防と高台にある陸上競技場を連絡通路でつなぎ、水害時の高台避難を可能とすることなどを柱とする水辺空間の活用計画を発表しました。
29日、東京・板橋区と国土交通省荒川下流河川事務所が会見を開き、区内を流れる荒川の水害対策と水辺空間のにぎわいの創出を一体的に行うとした基本構想を発表しました。
構想は、JR九州の豪華列車などを手がけ板橋区民でもあるデザイナーの水戸岡鋭治さんが監修しています。
計画の柱のひとつは荒川の堤防と高台になっている新河岸陸上競技場を結ぶ、長さおよそ30メートルの連絡通路の整備です。
荒川が氾濫した場合、流域にある新河岸地区では2週間程度浸水が続くおそれがあるため、陸上競技場を一時的な緊急避難場所として周辺の住民らおよそ800人を受け入れる計画ですが連絡通路をその後の避難に利用します。
板橋区・坂本健区長「逃げ遅れた住民の方々が安全な場所まで避難経路を確保する重要なものと考えています」
連絡通路は、来年度から工事を開始し、2025年度に完成予定だということです。