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3季連続で記録的な高温に“かなり高い水温”今後も続く見通し 気象庁

2024年4月1日 19:56
3季連続で記録的な高温に“かなり高い水温”今後も続く見通し 気象庁
気象庁

日本近海の平均海面水温は去年6月から今年2月にかけて記録的な高温となりました。

気象庁によりますと、平均海面水温の平年差は、去年の夏(6月~8月)がプラス1.0℃、秋(9月~11月)がプラス1.2℃、冬(12月~今年2月)がプラス1.1℃となり、3季連続でプラス1.0℃以上となりました。これは1982年の統計開始以来初めてだということです。

特に、三陸沖や北海道の道東では、黒潮が房総半島をこえて平年より北寄りを流れる影響で高温となっているほか、東シナ海から対馬海峡をこえて流れる「対馬暖流」によって日本海でも海水温が高くなっています。

一方、先月は、日本付近に寒気が流れ込んだことで平年差は、プラス0.8℃となりましたが、3月としては歴代3位の高さです。

気象庁の1か月予報によりますと今後も、日本海、北海道南東方、本州東方の海面水温は平年よりかなり高くなると予想されています。

高温の詳しい要因について、気象庁は分析中としていますが、担当者は「3季連続で平年差がプラス1.0を越えることは記録的なことだ」と話していて、海洋生態系への影響もあることから、高温の要因の把握に努めていきたいとしています。

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