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福島で処理水放出…漁師から心配する声 消費者の心理つかみづらく

2023年8月24日 18:42
福島で処理水放出…漁師から心配する声 消費者の心理つかみづらく

24日午後1時すぎ、福島第一原発の処理水放出が、海に向けて始まりました。中国は即座に、日本の水産物の輸入を全面的に禁止すると発表しました。福島県いわき市の漁港から中継です。

福島第一原発から35キロほど離れた、いわき市の四倉漁港にいます。24日朝は、地元の漁師の方々が新鮮なホッキ貝を水揚げし、港が活気に包まれていましたが、漁師からは海洋放出による新たな風評被害が起きないか、心配する声が上がっています。

いわき市の漁師・佐藤文紀さん(33)は、24日午前4時ごろに港を出港しました。2時間ほどの漁を終え、港には新鮮なホッキ貝およそ250キロが次々と水揚げされていましたが、処理水の放出に対し、不安をのぞかせていました。

漁師・佐藤文紀さん(33)
「きのうまではあまり実感はわかなかったが、きょう(処理水を)流すとなると、どういう反応がでるのかすごく気になるし、心配」

一方で、消費者の反応です。福島で水揚げされたばかりの魚介類などが販売されている、いわき市の市場で、県外から訪れた観光客に話を聞きました。

東京都からの観光客
「心配だけど(海洋放出)そうしないと大変だとわかる。かなり薄められているということは信じたいと思う」

神奈川県からの観光客
「基準値以下なら大丈夫だと知った上なので、県外の身ではそこまで心配ではない」

24日に開かれた競りでも、価格の大きな変化は見られませんでした。ただ、消費者の心理はつかみづらく、影響が出るのか、それはどれほどなのか、福島の漁業者の不安な日々が続きそうです。

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