大雨被害の千葉で2人の遺体 不明の男女か
25日の記録的な大雨で9人が死亡した千葉県で29日、新たに2人の遺体が見つかった。警察は行方不明になっている男女の可能性があるとみて身元の特定を急いでいる。
茂原市では29日午前10時すぎ、女性が川に流され行方不明になっているという目撃情報があった橋から100メートルほど下流で、赤いカッパを着た遺体が見つかったという。
また、佐倉市でも高齢の男性の遺体が見つかり、警察は、服装などから行方不明になっている80代の男性とみて身元の確認を急いでいる。
雨に見舞われる中、被災した住民たちは片付け作業に追われている。
被災した洋菓子店の店主「きょうは気温も低くて寒いので中の消毒の作業に徹しようかなと。嫌な思いは雨に流してもらって前向きにやりたいなと思っています」
一方、主要な産業である農業も大きな被害を受けた。佐倉市内の農園では近くの川が氾濫して泥水がビニールハウスの中に流れ込み、育てていた野菜などの苗は約7割が出荷できない状態だという。
農家「ある程度乾いてからじゃないと電源入れられないので」
佐倉市・西田市長「動いてほしいね」
佐倉市では少なくとも3000万円の被害を確認しているという。