1万枚の服を難民もとへ 小学6年生の挑戦
着なくなった服を難民に届ける。新潟県の小学6年生が始めたプロジェクトが、地域を巻き込んでの大きな取り組みとなっている。
1万枚の服を難民もとへ。小学6年生が、遠くの子どもたちへ服を届けるプロジェクト。
小学6年生「笑顔で着て欲しいなって思います」
きっかけはユニクロが今年7月に行った特別授業「“届けよう、服のチカラ”プロジェクト」だ。
『服を着たくても着られない…』紛争や迫害などでふるさとを追われた人々、“難民”が世界に約7000万人いることを知った。その半分は自分たちと一緒の子どもたちだ。
小学6年生「動画が流れたじゃん、その難民の笑顔を見たときに、私たちもそういう難民の人たちに笑顔になってもらえるなら、ぜひ協力したいなと思いました」
小学6年生「私の力でも(笑顔に)なる人がいるかなと思った」
小学6年生「私たちでも、できることじゃん、身近なことっていうの」
さっそく始まった難民に服を届けるプロジェクト。集めるのは子供服だ。子どもたちに清潔な服を着てもらうため洗濯してから持ってきてもらう。まずは、学校の児童、保護者から服を集める。
さらに保育園にも服の寄付をお願いに行った。難民の現状を伝える紙芝居で園児に説明する。
小学6年生「難民の人に服をあげて、少しでも笑顔にしてあげたいと思っています」
保育士「持ってくる前にひとつしてくる事あったよね。なんだっけ?」
園児「お洗濯!」
園児にもちゃんと伝わっていたようだ。
小学6年生「世の中にこういう人がいるということをわかってほしい」
年上の中学生にも自ら電話でアポを取り、全校集会でプレゼンテーションをした。
小学6年生「服があると安心でき、温かくなり、けがをしにくくなります。それは人間が人間らしく暮らすためにとても大切な事です」
スーパーにチラシを置いてもらうように頼んだり、地元の企業に手紙を書くなど積極的に広報活動を行った。
テレビ局にも手紙を書いて呼びかけをした。
『難民の方が幸せになってもらうプロジェクトです』
取り組みを始めて2週間で1000枚の服が集まった。目標は2000枚だ。しかし、最終的に集まった服は目標を5倍以上上回る1万1626枚。集まった服はユニクロを通じ、難民たちに寄付される。
難民を笑顔にしたい…そんな気持ちから始めたプロジェクト。
小学6年生「地域の皆さんがやさしくって、協力してくれたっていうのもあるし、6年生が頑張ってみんなに呼び掛けたのも、成功につながったのかなと思います」
【the SOCIAL viewより】