マンガアプリ アフリカでも日本の漫画人気
知っておきたいデータや情報をひもとく「input」。今回のテーマは「マンガアプリ」。
――私(尾崎里紗キャスター)、マンガが本当に好きで、よくアプリで読んでいるんですけど、今は、出版社系のものから独自のものまで、また課金制のものから無料のものまで幅広くありまして、その中から4つぐらいを読んでいます。
ニールセン・モバイル・ネットビューのデータによりますと、利用者数の多いマンガアプリのトップ3「LINEマンガ」「comico」「マンガワン」の利用者数は2017年の時点で、それぞれ約250万人前後。月に20回程度も利用されていて、もはやネットを通じて漫画を読むというのは、当たり前になりつつあるということなんですね。
その中で、マンガアプリを通じて新人の漫画家さんがデビューするというのも珍しくないということです。今年9月には、LINEマンガが漫画家デビューのためのプログラム「フロンティアデビュープログラム」をスタートさせました。
その特徴としては「デビューにかかる時間が短縮される」「トライアル期間中でも一定の収入が入る」「本連載に至らなくても、作品の権利は返還される」といったものだそうです。
――星野さんご自身もネットで漫画を公開していて、それが編集者の目にとまって漫画家デビューされたということですが、いかがですか。
漫画家としてデビューするハードルは、近年かなり下がったと思います。僕も自分のアフリカ系日本人というキャラクター、人生というものをどう表現しようかと思ったときに、Twitterで自分の日記ぐらいのつもりで、色々な出来事を投稿していたんですね。それに共感とか驚きとか色々な声があって、フォロワー数が増えていって、そのフォロワーの方のリツイートを見て出版社の方が連絡くださって、本の出版までいったので、そういう意味で、チャンスがすごく広がったなというのが最近の傾向だと思います。
――海外でもどこでも読めますもんね。
そうなんですよ。いまスマートフォンじゃないですか。実はアフリカの人も、僕の地元のカメルーンなんかも、みんなスマートフォンを持っているんですよね。だからアフリカの人も漫画を読めてしまうんです。
――日本の漫画も読まれていますか?
日本の漫画はものすごく人気です。自分事にはなるんですけど、実は僕いま、アフリカ向けにアフリカの少年が主人公のSFの漫画をマンガParkさんと協力して作っていまして、これからアフリカの人もマンガを読む機会がスマートフォンに増えるので、アフリカのヒーローというのは、まだあまり多くないんですよ。
だからアフリカのヒーローをぜひ誕生させたいということで、こういうSFの主人公をデザインして、もうすぐ日本語と英語で同時配信する予定です。
――キャラクターもカラフルでかっこいいですよね。
だからアフリカ人の好きな赤とか黄色とか緑の原色系の色合いにして、ちょっとスポーティーな感じで、アフリカは、いまどんどん成長しているところなので、未来を感じさせるようなそういうものを作りたいなと思っています。
――私も早く読みたいですが、今は制作中ですか。
来年には、見ていただけると思います。
――何人ぐらいで作業しているのですか?
実は、僕はもうカメルーン生まれじゃないですか、僕が基本と原案を考えていて作画は日本人です。あと日本語と英語の両方で配信するので、まだ正式には決まっていないのですが、アメリカの白人の方が翻訳をする予定になっています。だから、すごくグローバルなチームで配信する予定なんで、ぜひチェックしてください。
――とっても楽しみです。
【the SOCIAL inputより】