“共通テスト”ベネッセに文科省が注意
ベネッセコーポレーションが、大学入学共通テストに向けた関連業務を請け負ったことを高校の関係者に示し、自社の商品を紹介していたことがわかり、文部科学省は「社会的に大きな疑念を招きかねない」と注意した。
ベネッセの関連会社は、大学入学共通テストに向けた記述式問題の関連業務を請け負ったが、この事実を高校向けの研究会の資料に記載し、自社の商品を紹介していた。
萩生田文科相は、22日の衆議院文科委員会で、契約違反には当たらないものの、社会的に大きな疑念を招きかねないと述べた。
文科省は21日、ベネッセに対し、今後、同じような行為をしないよう注意した。また、業務を請け負ったことを利用して宣伝する行為を自粛するよう、グループ全体に求めるという。
大学入学共通テストでは、国語と数学で記述式問題が出題され、ベネッセの関連会社が採点にあたることになっている。