核燃料取り出し 21年に2号機から開始へ
政府と東京電力は、福島第一原発の事故で溶け落ちた核燃料の取り出しを2021年に2号機から始める方針を固めた。
政府と東京電力は、福島第一原発の格納容器内にある溶け落ちた核燃料の取り出しについて、2年後の2021年に2号機から始めることを盛り込んだ廃炉の工程表の改定案を示した。
2号機では、溶け落ちた核燃料とみられる物体を動かせることが確認されるなど、事故を起こした他の原子炉と比べ内部調査が進んでいると判断したという。
最初は少量ずつ取り出しはじめ、段階的に取り出し量を増やす方針だが、廃炉が終わるまで「30年から40年」とする工程の大枠は変えていない。
今後、地元住民らの意見をふまえた上で作業の具体的な方法や、時期などを詰め、今年度中に政府の関係閣僚会合で決定される見通し。