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満員でも“声出しOK”に――アニソンファン「帰ってきたな」「会場の空気が震える」…期待と心配 コロナ「5類」でマスクは?

2023年1月28日 13:01
満員でも“声出しOK”に――アニソンファン「帰ってきたな」「会場の空気が震える」…期待と心配 コロナ「5類」でマスクは?

新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、5月8日から「5類」に引き下げられます。イベントの収容人数の上限規制が撤廃され、1月27日から満員でも「声出し」が認められました。マスク着用は個人の判断に委ねられ、ワクチン接種は引き続き無料です。

■声出しNG…ネギ型スティックで応援

27日夜、埼玉・深谷市の体育館を訪ねました。行われていたのは、バスケットボール「B2 リーグ」の試合です。観客は声を出さず、道具を使って応援していました。

観客の声出し応援は禁止されていますが、気持ちを伝えるため、ファンは深谷市名産のネギの形をしたスティックなどを使って応援します。

3年前に始まった新型コロナウイルス感染拡大以降、新たな日常となっていたこの光景が、変わることになりました。

■季節性インフルと同じ位置付けに

岸田首相は27日、「5月8日から新型インフルエンザ等感染症から外し、5類感染症とする方針を確認いたしました」と述べました。政府は新型コロナの感染症法上の位置付けを、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げることを決定しました。

引き下げによって変わることの1つが、イベントの収容人数の上限規制の撤廃です。運用は各都道府県の判断ですが、さっそく1月27日から、満席でも声を出して応援できることを認めました。

この決定を、深谷市であったバスケットの試合を見に来た観客に伝え、聞きました。

初観戦した人は「最初は違和感あるかもしれないですけど、それはそれで世の中の流れに沿って楽しもうと思います」。ファン歴5年以上の人は「早く大きい声出したいですね」「選手の名前言って騒いだり、『行けー』と言って見たいなと思います」と期待します。

チームは3月以降、声出し応援の一部解禁も視野に検討を進めているといいます。

■「ライブといえば声出し」…不安も

東京・千代田区の日本武道館で27日に行われたアニメソングのライブ会場では、ファンから歓迎する声が聞かれました。

「本当に帰ってきたなって感じました。声出しできるだけで会場の盛り上がりって全然違うので、本当に楽しみです」

「ペンライト振るだけじゃなくて、声を出せることに楽しさは感じるかなと思います。会場中の空気が震えるというか、声出しの雰囲気を実際に味わってみたい」

一方で、「ライブといえば声出しだったので、できるのはうれしいですけど、裏を返せばちょっと心配になる部分もできた」と感染拡大への不安の声もありました。

■ワクチン接種は「自己負担なし」

5類移行でこれから気になるのが、マスク着用がどうなるかです。

岸田首相は「屋内屋外を問わず、個人の判断に委ねることを基本とする」と述べ、効果的なマスク着用のケースを今後周知することを検討すると明らかにし、緩和時期については「早急に検討し、その結果を示す」と説明しました。

さらに、移行に伴う医療費の公費負担について岸田首相は「期限を区切って継続し、今後具体的な内容を検討する」と述べた一方、ワクチン接種については「引き続き自己負担なく受けられるようにする」と、無料を継続する考えを示しました。

政府は「日常を取り戻すことができるよう着実に歩みを進めていく」としています。

(1月27日『news zero』より)

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