チャーター機2便 13人に発熱や咳の症状
在留日本人の帰国に向けたチャーター機は2便目が30日、羽田空港に到着した。搭乗者のうち13人に発熱や咳(せき)などの症状があるという。羽田空港から中継で伝える。
中国の武漢を出発した2便目のチャーター機は、午前8時48分に羽田空港に到着した。外務省によると、飛行機には湖北省に在留していた210人が搭乗していたということで、午前10時過ぎに飛行機から降りて空港の建物に移動する様子が見られた。
政府高官によると、飛行機に搭乗していた人のうち13人に発熱や咳などの症状があったということで、機内では後部座席に離れて座るなどしたという。順次、待機していた救急車で症状のある人は医療機関に運ばれている。
東京・大田区にある荏原病院には救急車1台が入った。救急外来の診察室で医師による診察を受け、新型コロナウイルスの感染の疑いが高い場合は、「陰圧室」と呼ばれるウイルスが外部に漏れないよう気圧が調節された病室に運ばれ、診察と治療が行われることになっている。
また、複数の政府関係者によると、武漢空港から搭乗する際、中国側の検査で発熱の症状があった2人がこのチャーター機に乗れなかったという。
一方、体調不良のない人も29日の帰国者と同様にバスで新宿にある国立国際医療研究センターにむかい、診察やウイルス検査を受けるとみられる。その後の滞在先については、警察大学校など都内を中心に検討がおこなわれている。