脱プラ 台湾ではステンレスストロー広まる
ゲストがイチオシのソーシャルグッド、アイデアグッドなモノやコトをご紹介いただく「recommend」。台湾や香港の人に向けた日本観光情報サイト「ラーチーゴー!日本」を運営する吉田皓一氏のイチオシは「ステンレスストロー」。
――今日、ステンレスストローを持ってきていただきました。
これなんですけど、わかりますかね。穴が開いていまして、こんな感じのもので。何で私が今日これを持ってきたかといいますと、実は台湾では、これを使う人が非常に増えているという状況がありまして。
というのは去年からですね、台湾では飲食店の中で、イートインで提供する場合は、プラスチック製のストローはダメっていうふうに法律で決まりまして、紙なり、他の材料のもので提供する。
あるいはこういうマイストローですね。マイストローで飲みましょういうことになったんです。台湾ってのは意外と知られてないんですけど環境への意識が非常に高くて、こういったものも日本ではね、なかなか考えられないんですけれども、もうプラスチックストローはやめにしましょう。2030年にはもうテイクアウトも含めて、ダメにしましょう、なしにしましょうっていうことでいま動いてるんですよ。
――それに関して消費者も前向きなんでしょうか?
そうなんですよ。本当に一般の消費者の方々が、むしろそれを後押ししているというか、環境への意識が非常に高くて。例えば、自然エネルギーなんかへの取り組みも非常に高くて。もう台湾はいろんなところで風力発電を始めています。
――もともと、環境への意識が高いのはなぜなんでしょう。
環境だけじゃなくて、台湾は医療に関しましても非常にレベルの高い医療システム、あるいは社会保険システムを整備していて、非常に成熟している社会っていうふうにいえると思います。
――そうなんですね。あの、これ洗えるんですか?
これそうですよね。汚くなっちゃいますから、洗わなきゃいけないんですけど、そういうときは、専用の洗うブラシがついていまして、ここに入れてですね、しっかり洗うことができて、ちゃんと衛生的だということなんですよ。
――お店では、掃除をしてちゃんとまたリユースしてということが普通に行われている。
行われてます。あと紙のストローも普通に使われています。紙だと結構、飲んでいると、モワモワになっちゃうんですけど。そこは消費者も全然、文句を言わなくて。これは環境への配慮だということで受け入れていらっしゃいます。
――本当にみなさん、意識が高いし、それが自然とできているというのがいいですね。気になるんですけど、タピオカとかはどうするんですか。
そうなんですよ。実は2年前にストロー問題のことがニュースになったんですけど。メディアの方がタピオカミルクティーをどうやって飲めばいいんですかってきいたら、当局の担当者が「スプーンで食べればいいじゃん」って言ってしまいまして、それで、かなり世論が紛糾して、でも蔡英文総統が「そういうつっけんどんな言い方をしちゃダメだ」ということでツイッターでつぶやいて、総統まで巻き込んだ議論になったんですけれども。これはそういうことで。
――タピオカ用のもあると。
そうなんですよ。
――またこれ、世界各国で広がるといいですね。
日本も是非、こういうのが浸透すればいいなと思いますね。
【the SOCIAL recommendより】