北海道 10月の気温過去最高に―気象庁
気象庁は10月の天候まとめを発表し、北海道の平均気温は統計開始以来、最も高くなり、帯広、釧路、根室で1位を更新しました。
気象庁によりますと、先月は日本近海の海面水温が顕著に高かったことに加え、寒気の影響が少なかったため、北日本で平均気温がかなり高くなりました。
特に、北海道地方の月平均気温は平年に比べて1.2℃高くなり、1946年の統計開始以来、10月として1位を記録し、過去最も気温が高くなったということです。
地点別では帯広、釧路、根室の3地点で10月の平均気温が統計開始以来1位を更新したほか、小樽、札幌では1位タイとなりました。
また、日照時間も全国的に多くなりました。東京都心や埼玉県の熊谷、神奈川県の横浜など9地点で10月の日照時間の1位の記録を更新しました。
なかでも、東北地方太平洋側では日照時間がかなり多くなり、福島県の白河で210.2時間、小名浜で229.2時間となり、それぞれの地点の平年値である134.0時間と147.3時間を大きく上回りました。
気象庁の担当者は「9月までの高温傾向が落ち着いた」と話していますが、最新の1か月予報では、北・東・西日本では11月の前半は気温がかなり高くなる見込みだということです。