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クマの出没相次ぐ 住宅地を堂々と… エサ少ない時期で“繁殖シーズン”

2022年7月6日 22:09
クマの出没相次ぐ 住宅地を堂々と… エサ少ない時期で“繁殖シーズン”

各地でクマの出没が相次ぎ、ケガ人も出るなど、被害が深刻になっています。6月には、初めて出没が確認された地域もありました。なぜ、クマが増え続けているのでしょうか。

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秋田県仙北市で6月30日に撮影されたのは、道路を横切り、線路内へと侵入したクマです。

動画の撮影者
「初めて見たかな。家の近くで。堂々と歩いていったから、けっこうビックリして」

広島県呉市でも6月28日、道路を横切ろうとするクマの姿が撮影されました。呉市内でクマの出没が確認されたのは、これが初めてだということです。

さらに、7月には関東でもクマが確認されました。5日夕方、群馬県中之条町にある駅の周辺で、クマの目撃情報がありました。通報を受けた警察が駆けつけましたが、クマは発見できなかったということです。

付近の住民
「防災無線で流れてて怖いなと」

付近の住民
「この近辺で最近、向こうに橋があるんですよ。信号のところに、その辺でも出たって」

中之条町によると、5日朝も町内の別の場所でクマが目撃されたということです。

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全国各地で、クマの目撃情報が相次いでいます。

クマによる被害も深刻です。北海道滝上町で5日午後、68歳のハンターの男性が駆除の最中、クマに襲われ、50針を縫う大けがをしました。男性らは2頭のクマを発見し、銃で撃ちましたが、そのうちの1頭が襲いかかってきたということです。

捜索したハンター
「逆襲されたクマはもう息絶えてたということで回収いたしました。親離れしたくらいのクマかと思う」

5日朝、山形県尾花沢市の畑で食い荒らされた10個ほどのスイカが発見されました。皮だけをきれいに残し、食べられていました。スイカ畑の手前には、クマとみられる足跡がついていました。警察はクマによる食害とみて、調べています。

クマの行動パターンは、ますます大胆になっています。福島県只見町では猛暑のためか、川に入る熊の様子が撮影されました。水浴びをした後は、木の上で涼む様子も見られました。福島県内でのクマの目撃件数は6月末時点で193件と、昨年の同時期と比べ、53件も増えているということです。

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なぜ、今年はクマの目撃情報が増えているのでしょうか。専門家は、「クマの食肉利用などが減り、クマの数は増えている」と指摘しました。さらに、この時期はクマが活発に動き出すため、人と遭遇する場面が増えたと分析しています。

森林総合研究所東北支所 大西尚樹さん
「この時期は、特にクマのエサが少ない。エサを求めて動き回るのがひとつ。もうひとつは、繁殖シーズンなんですね、この初夏というのが。特にオスが動き回っている」

山にエサが増える秋頃までは、特に警戒が必要だということです。