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岸田総理演説前に“爆発物” ライターで火をつけ投げ込んだか「投げ込まれた時に煙が」

2023年4月18日 1:44
岸田総理演説前に“爆発物” ライターで火をつけ投げ込んだか「投げ込まれた時に煙が」

岸田総理大臣の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件で、容疑者の男は、筒状の爆発物にライターで火をつけてから投げ込んだ可能性があることがわかりました。

この事件では、兵庫県川西市に住む木村隆二容疑者が現行犯逮捕され、17日朝、身柄を検察庁に送られました。

15日、岸田総理の演説の直前、筒状の爆発物が投げ込まれ、およそ1分後に大きな音と白い煙があがりました。事件現場からは木村容疑者のリュックサックや果物ナイフのような刃物のほか、ライターが押収されていますが、捜査関係者によりますと、木村容疑者が筒状の爆発物にライターで火をつけてから投げ込んだ可能性があることがわかりました。

事件当時、会場にいた人も、「爆発した筒は投げ込まれた時に煙があがっていた」と証言していて、事件の瞬間を撮影した映像でも、投げ込まれた筒から赤い火が出ているようにも見えます。

警察は、木村容疑者が自ら爆弾を作ったとみて、殺傷能力があるかないかなどを慎重に調べる方針です。

一方、事件当日の木村容疑者の足取りも徐々にわかってきました。事件の1時間ほど前、南海電鉄・和歌山市駅近くのスーパーマーケットの防犯カメラに木村容疑者とみられる男が映っていて、電車で和歌山市に入ったとみられます。その後、事件の15分ほど前には、現場近くの複数の防犯カメラに歩いて演説会場の方に向かう様子が記録されていて、バスなど公共交通機関で移動したとみられます。

木村容疑者は警察の調べに黙秘していますが、今後、取り調べが本格化します。