「フィッシング」の手口などによる不正送金の被害額が過去最多に
偽サイトに誘導してパスワードなどを盗み取る、「フィッシング」の手口などによる不正送金の被害額が、去年、過去最多となりました。クレジットカードの不正利用の被害額も急増しています。
警察庁によりますと、主にフィッシングによるとみられるインターネットバンキングでの不正送金被害額は、去年1年間で約87億円にのぼり、過去最多となりました。また、日本クレジット協会によりますと、去年1月から9月までのクレジットカードの不正利用の被害額は約400億円で、こちらも過去最多となりました。
クレジットカード被害の多くもフィッシングによって認証情報が盗まれているとみられるということです。
警察庁は極めて深刻な情勢だとして、官民連携してセキュリティーを強化したり、不正な金の流れの監視を強化したりするなど対策を進めています。