六ヶ所再処理工場 新たな基準に“合格”
原子力発電所で使った核燃料を再処理する、青森県六ヶ所村にある工場について、原子力規制委員会は、13日、新しい基準に事実上合格したことを意味する、「審査書案」を了承しました。
日本原燃が運営する六ヶ所再処理工場は、原発の使用済み核燃料からプルトニウムやウランを取り出し、再利用するという、国の「核燃料サイクル政策」の中核施設です。
この施設について、原子力規制委員会は、東日本大震災後の安全対策の基本方針を満たすか審査してきましたが、この審査書の案について、「基準に適合している」として了承しました。
今後1か月間、国民から意見を募ったあとに正式決定される見通しです。
日本原燃は来年度の工場の完成を目指していますが、総工費が3兆円近くにのぼる上、生産が見込まれるプルトニウムは、現状では燃料として使用できる原発が少ないなど、課題があります。